補助金があるのなら利用してみよう。
そう考える経営者の方は多いと思います。
しかし、補助金ありきで進めてしまうことは非常に危険です。
たとえば、IT導入補助金を検討するとしましょう。
目的もなくITツールを導入して業務のデジタル化をしたところで、結果、生産性が向上しないのであれば意味はありません。
ITツール導入のコストパフォーマンスを高めるためにも、最適なIT導入補助金の活用が望ましいのです。
この記事では、IT導入補助金のツール選定や申請、導入後に至るまでの注意点について解説します。
それぞれの過程で、リスクを最大限に減らすためにも、チェックしてみてください。
IT導入補助金 プロセス別注意点5項目
IT導入補助金を検討するためには、3つの視点が必要と言われています。
経営的視点、現場の声、IT専門家による助言です。
どの観点からもみても、IT導入補助金は自社の生産性向上に資するか見極めたいところです。
ここでは、5つのチェックポイントを、導入のプロセスに沿って解説します。
・ITツールの選定
・IT導入支援事業者の選定
・申請の際の注意点
・ITツール導入後
・再申請や他の補助金との重複
ITツールの選定
IT導入補助金で補助されるのは、汎用品のみです。
自社の業務用にカスタマイズした場合は、補助対象にならない可能性があり注意が必要です。
汎用品として多く流通している、会計や給与管理、販売管理など、バックオフィス業務用ツールの方が導入しやすいといえます。
市販流通するITツールの中で、最初に導入するものに迷った時は、中小企業庁が公開しているサイトを活用するのも一つの手段です。
「ここからアプリ」では、目的別などからコンテンツを検索することができます。
IT導入支援事業者の選定
ITツールは導入後、長く活用していくものです。
当然、パートナーとなるIT導入支援事業者との付き合いも長いものになります。
どのような業者が自社に最適か、選択する必要があります。
詳しくは、過去の記事【失敗しないIT導入支援事業者の選び方と相談法】を参照してみてください。
また、自社の「身の丈」にあったツールを提案してくれる業者かどうかも重要です。
最初から高額で、規模の大きなツールの導入を提案をされる業者には注意が必要です。
補助金トレンドの運営会社:株式会社ボクシーズは、IT導入支援事業者(ベンダー)としても登録されています。
お気軽に補助金トレンドへ、無料診断や専門家への無料相談をお申し込みくださいね。
申請の際の注意点
IT導入補助金は、審査され、採択されてはじめて補助金が交付されます。
採択率を上げるために、加点項目をできるだけ多く満たすことをおすすめします。
加点対象となるのは、例えば以下のような取り組みです。
・地域未来投資促進法の地域経済牽引事業計画の承認を取得している。
・導入するITツールとして「サイバーセキュリティお助け隊サービス」を選定している。
などです。
「サイバーセキュリティお助け隊サービス」の概要については、過去の記事【IT導入補助金:セキュリティ対策推進枠の詳細】 を参照してみてください。
ITツール導入後
IT導入補助金は、交付決定から補助金が支給されるまで間の、資金繰りを換算しておく必要があります。
IT導入補助金では、ITツールを導入後、その事業の実施報告をします。
この報告をしてから補助金が支給されるまで、1ヶ月程度の時間がかかるからです。
つまり、導入資金は自社が「前払い」をしている状態が続くのです。
事業実施報告の手引きが公式サイトで公開されていますのでご参照ください。
再申請や他の補助金との重複
IT導入補助金は、採択されなかった場合、その年度内に再度の募集があれば再申請をすることが可能です。
また、IT系の補助金には、IT導入補助金のほかに、小規模事業者持続化補助金やものづくり補助金などがあります。
同一の事業で複数の補助金を受け取ることはできません。
しかし、事業が異なるものであれば、他の補助金を受給することもできます。
ここで注意が必要なのは、過去3年間に類似の補助金の交付を受けていると、IT導入補助金では、減点措置がとられるということです。
どの補助金が自社にとって最適なのか、重複しないよう検討してください。
まとめ
IT導入補助金を申請する上で、リスクを減らし活用する、導入後の注意点などについて解説しました。
ITツール導入の目的を明確にすること、導入の際は「身の丈」にあったツールを選定する。
経営的な視点を持って、現場の声をしっかりと聞き、適切なIT専門家の助言を得るようにしてください。
自社にとってIT導入補助金がどのように活用できるか、迷ったらまずは補助金トレンドのサイトから始めてみませんか?
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参考文献